歯周治療に関する専門用語の解説
2010.12.29
1歯科治療に直接関わる医療関係者以外の方々に対して、歯周治療の説明を受けられる際に理解の助けになるよう専門用語の解説を簡単に述べていきます。
●>歯周組織
歯の機能を支持する歯の周囲の組織。歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨からなる。
● 歯周病
歯周組織にみられる疾患群の総称。狭義では歯肉炎、歯肉炎及び光合成外傷が相当する。さらにプラークに起因する歯肉炎、歯周炎のみをさすこともある。
● プロービングポケットデプス
プローブ挿入時の歯肉辺縁からのプローブ先端部までの距離をいう。臨床的にはおおむね3mm以下を正常とする。歯周病が進行すると概してその距離が大きくなる。
● 歯肉溝浸出液
歯肉溝上皮から浸出してくる組織液。臨床的には歯肉の炎症に伴
い、その出液量の増加がみられる。
● 歯周基本治療
歯周病の病原因子(主に細菌からなるプラーク)を排除して歯周組織の病的炎症をある程度まで改善し、その後の歯周治療の効果を高め、成功に導くための基本的な原因除去療法をいう。プラークコントロール、スケーリング、ルートプレーニング、咬合調整、抜歯などの処置が主体となる。
● スケーリング
歯肉に付着したプラーク、歯石、その他の沈着物を機械的に除去する操作。歯周病の予防や治療の一手段として重要な位置を占めスケーラー(専用器具)を用いて行う。
● スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
歯石や細菌、その他の代謝産物が入り込んだ病的セメント質あるいは象牙質をスケーラーを用いて取り除き、根面を滑沢化すること。
● 歯周外科治療
歯周基本治療後に行われる外科的治療法の総称。
● サポーティブぺリオドンタルセラピー
歯周基本治療、歯周外科治療などにより病状安定となった歯周組織を維持するための治療。プラークコントロール、スケーリング、ルートプレーニング、咬合調整、抜歯などの処置が主体となる。
● メインテナンス
歯周基本治療、歯周外科治療などにより治癒した歯周組織を長期間維持するための健康管理。
歯周病はプラークコントロールが不十分だと容易に再発することから、定期的なメインテナンスは、患者本人が行うセルフケア(ホームケア)と歯科医師・歯科衛生士によるプロフェッショナルケア(専門的ケア)がある。

       日本歯周病学会 歯周治療ガイドラインより抜粋