歯科医療と食育
2012. 7.26
食育とは?

生涯を通じて健全な食生活を行い、食文化を継承し、健康な生活が行えるよう、国民一人ひとりが自らの食について考えたり、食に関する知識と判断力を備えられるように取り組むことを、食育といいます。
 
もっとも、食育を語る上では、栄養摂取だけでなく、健康な口腔の確保が重要と言えます。食物を体内に取り込むプロセスの第一歩として、咀嚼や摂食嚥下機能などに障害があれば、健康が確保出来ないだけでなく、食べ物の美味しさを味わうことも出来ないのです。まさに、食育において歯科の役割は欠かせないものと言えます。


ムシ歯を予防するには、口腔内の細菌を増やさないようにすることで、そのための食生活が重要になります。ところが過去40年ほどの日本の学校教育では、ムシ歯予防の対策は歯みがきだけでした。大人たちに「ムシ歯予防に何をすればいい」と尋ねると100人中100人とも『歯みがき』と答えます。いまは、ムシ歯予防で大事なことは、まず食生活だと教え始めています。


しっかり噛むことにより
  *食べ過ぎ防止
  *消化に良い
  *表情が豊かに
  *味覚が豊かに
  *言葉も発音もはっきりになります。
それによって唾液の分泌もよくなります。

唾液の役割
1)消化作用:唾液中の酵素ででんぷんを分解する。
2)溶解作用:味物質を溶解して味覚を促進させる。
3)洗浄作用:食べ物のかすを洗い流す。
4)円滑作用:発音や会話をスムーズにする。
5)抗菌作用:抗菌作用を持つ物質で病原微生物に抵抗する。
6)ph緩衝作用:phを一定に保ち細菌の繁殖を抑える。
7)保護作用:歯の表面に皮膜を作りムシ歯を防ぐ


まとめ
歯を治療してきちんと噛めるようにすることも食育です。ですから歯科医師が通常やっていること全てが食育なのです