新世代セラミック「ジルコニア」を用いたオールセラミッククラウンについて
2007. 3.29
 新世代セラミック「ジルコニア」を用いたオールセラミッククラウンについて

従来のセラミッククラウンは、その強度や適合性を考えると、どうしても金属のフレームに陶材を焼き付ける「メタルボンド」と呼ばれている陶材焼付冠を作るのが通常でした。しかし内面にある金属のフレームのために、なかなか自然な透明感のある歯の色調を再現できませんでした。またこれに使用する金属は、酸化メタルという状態で用いられているために歯や歯茎を変色させてしまう場合もありました。そこで登場してきたのが、ジルコニア(酸化ジルコニウム)と呼ばれる材料を用いたオーラセラミッククラウンです。ジルコニアはスペースシャトルの断熱保護材やポルシェのブレーキディスクなどに用いられており過酷な状況下で強度、耐久性、耐腐食性に優れている事が実証されています。また医療分野においては、人工関節などに使用され安全性も証明されています。またジルコニアは、それ自体が天然歯質に近い色調をしており、より自然で美しい歯の色調を再現できるようになりました。それだけでなく、オールセラミッククラウンは金属をまったく使用しませんので、金属アレルギーの方でも安心して装着することができます。
今までのオールセラミックは、経年変化により強度が落ち、欠けたり割れたりすることがありましたが、「ジルコニア」は非常に強度が強く耐久性にも優れているため、ブリッジにも適応が可能になりました。このように、審美性の回復に優れ、歯にかかる力に対しての十分な強度も確保でき、適合性にも優れ、その上で生体に為害作用を及ぼさないこのジルコニア・フレームによるオールセラミッククラウンは、新しい素材と技術という意味で今注目を浴びているもののひとつだといえるでしょう。