歯列接触癖
2012. 8.31
安静時、歯はわずかに離れているのが普通の状態。人が普通1日に歯をあわせる時間は20分ほどしかありません。しかし、歯列接触癖(しれつせっしょくへき・Tooth Contacting Habit)と呼ばれる「噛み続け癖」のある人では、何時間も噛んでる場合も少なくありません。この癖が全身の不快症状の原因となることがあります。
強い噛みしめではなく、上下の歯が弱く触れ合っているだけでも問題があります。

なぜ「噛み続ける」だけで、さまざまな症状が起こるのでしょうか?
「噛む」「噛まない」によって筋肉の活動の変化をみると、一瞬噛んだ場合では、全身すべて筋肉の活動が高まりますが、30秒噛み続けただけで、噛まないときよりもむしろ活動が低くなります。そのため、噛み続けていると全身の筋肉が疲労してボロボロになってしまいます。頭痛・アゴ・腰痛・肩こり・ひざ痛・首の痛みは「筋肉疲労」によって起こります。とくに疲労しやすいのが“こめかみ”のあたり。

こめかみをはじめ、頭のまわりの筋肉周辺には目、耳の領域を支配する神経が密集しているため、噛み続けによって筋肉が神経を圧迫すると、「神経疲労」による視力低下・耳鳴り・めまいがおこります。

さらに、「噛む」ことは、だ液が出てくるスイッチにもなっています。つまり、噛み続けるとだ液が出るため、飲み込みの回数が多くなります。実はこのとき、一緒に空気も飲み込んでいるのです。おなかには、口から飲み込まれるガス、腸内で発生するガスの二種類のガスがありますが、実は8割近くが口から飲み込まれるガス。「噛み続け癖」によって、飲み込む回数が多い人は、口から飲み込んだガスによって、オナラ、ゲップ、のどの異物感、息苦しさを引き起こしていたのです。
「噛む」こと自体は良いことですが、歯を「噛み続けること」が良くないのです。

〔噛み続け癖かんたんチェック法〕
@「舌に歯形がある」
舌のふちが噛んでいる歯に押し当てられることによって、ガタガタしているのがポイントです。
A「ホホの内側に白い線」
噛むことで緊張状態になって硬くなったホホの筋肉が、強く歯に押し当てられることで、ホホの内側に白い線のような盛り上がりができます。