医療現場における滅菌保証のガイドライン2010より 圧蒸気滅菌における日常管理
2011. 4.29
高圧蒸気滅菌における日常管理
微生物への有効性
飽和蒸気滅菌において微生物学的に確立された温度と時間の組み合わせを達成する必要がある。(表に示された保持時間は実行滅菌時間であり滅菌工程の設定時間とは異なる)
ISO高圧蒸気滅菌条件 
滅菌温度 保持時間
121℃ 15分
126℃ 10分
134℃ 3分

滅菌物
清浄度と乾燥の確認
滅菌前に滅菌物から汚れが十分に除去されていない場合、汚れによって滅菌剤である蒸気が十分に医療機器表面まで到達せず、滅菌不良になる可能性があるので滅菌前に適切な戦場をおこなう。さらに洗浄後に長時間放置すると菌の繁殖などの危険性があるため、洗浄後は速やかに乾燥し滅菌を行う必要がある。また、表面に水分が残っている場合、蒸気の浸透や温度上昇が不十分になってしまう恐れがあることからも、十分に乾燥していることを確認しなければならない。
包装
蒸気滅菌を行う滅菌物は、包装したうえで滅菌し使用時まで包装された状態で保存される。包装材料には多くの種類があるが、滅菌コンテナおよび滅菌バックが多用されている。
被滅菌物の包装
注意点
@ 布や紙などは空気や蒸気の浸透性に優れ、包装材料に適している
A ステンレス製容器の使用は極力避ける。容器の加熱に蒸気エネルギーをいれてしまい、被滅菌物に熱が到達しにくい
B 多種雑多の容器・材料を一緒に滅菌処理せず、同一の形や重量、同一な材質に分別して処理する。
C 包装の方法は蒸気の流れ(蒸気は上から下に流れる)を邪魔せず、内部に空気やトレンなどが溜まりにくい方法を採用する
  (ドレン(凝縮水)…蒸気が熱を放出して水に戻ったもの)
D 極力少量に分離し、一つの包装形態を小さくする。
E 包装は、ゆとりを持たせて大きめに行う。

包装方法
@ 滅菌器に被滅菌物を詰め込みすぎない。
A コップのように、底が深く穴のない容器は、横に倒して滅菌処理する。
B 通気口を持たない蓋付き容器は、通気のための隙 間を確保する。
C 容器を重ねるときは、隙間をつくる。
D 手術着やタオルなどの繊維製品は中心部を緩く巻き、滅菌器に収納の際、折りたたみ方向が縦になるように収納する。
E 片面フィルムの滅菌バックは、縦でも横でも、斜めに立てかけるように収納する
F 滅菌容器に収納するときは、縦方向に大量に積み
重ねない。