お口の中の常在菌
2013. 6.27
常在菌とは私たちの体の中や口の中に住みついている細菌やカビの事です。
常在菌が多い順番としては腸、口、鼻、皮膚などです。
お口の中には500〜700種類くらいの常在菌が住みついています。

一口に菌と言っても常在菌の中には善玉菌も悪玉菌もいます。
しかし、歯みがきがしっかりできていない状態で、食べかすがのこっていると、細菌の栄養がたくさんあり、常在菌の繁殖が進みます。
繁殖が進んでしまうと、唾液の抗菌作用だけでは勝てません。
こうして起こる細菌の感染症がむし歯や歯周病なのです。

口の中の悪玉菌の代表格がミュータンス菌です

赤ちゃんの頃にお母さん、お父さんをはじめ、周囲の人からむし歯菌がうつると聞いた事もあるかと思いますが、まさにこのミュータンス菌です。
この菌は普段、お口の中が清潔であれば人に害を与えるような細菌ではありません。
歯にピタッとくっついてそれを足場に増殖する性質があります。
そして糖分(砂糖)が大好きで、糖分を栄養にして酸を作り出し、さらに自分の周りをネバネバにして歯に対して定着しやすくします。
お口の中に糖分があればあるほど、ミュータンス菌により酸が作り出され、プラークはバイオフィルムというさらにはがれにくいバリアとなってしまうのです
作り出される酸によって歯のエナメル質は溶かされ、穴があき、むし歯が進んでしまいます。
さらにバイオフィルムの中にいる細菌はより強いバリアの中でぬくぬくと過ごしながら増殖してしまうのです

常在菌の代表格としてP・G菌(ジンジバリス菌)という細菌もいます。

このP・G菌は歯周病の原因菌です。
空気に触れるとすぐに死んでしまうほどの一見弱い細菌なのですが、プラークやバイオフィルムの中、歯肉溝(歯周ポケット)の中に入り込み、増殖します。
こうしてP・G菌は増殖し酵素を出して、歯を支える歯槽骨を溶かしながら歯周ポケットの奥へ進んでいきます。
歯周病菌と体の抵抗力が互角の間症状は停滞しているのですが、菌数が爆発的に増え、体の抵抗力が弱まると、歯周病は一気に進行してしまいます


私たちの体力(免疫力)が低下した時には普段おとなしくしている常在菌が活発になり、時には全身症状を伴う様々な感染症を引き起こしてしまう事もあるのです。
このように常に存在する菌である常在菌は一度口腔内に定着してしまうと完全に無くすというのはとても無理なことです。
ですので、うまくコントロールすること。
それは日頃のお手入れ、食事習慣、定期検診などが大きく影響してきますので、みなさん、頑張ってお口の中を清潔に保ちましょう!