歯間清掃は大切?
2014. 1.25
歯間清掃は大切なの?
アメリカの歯科医師会の掲げる標語のひとつに、「フロス オア ダイ」と言うものがあります。
すなわち、「デンタルフロス(糸ようじなど)を使ってよく歯を磨き、歯周病を予防しましょう、さもないと死んでしまいますよ。」という意味です。
成人病と歯周病の関係は昔から取りざたされていましたが、しばらくはっきりとわかっていませんでした。しかし、最近になって糖尿病や心疾患、骨粗しょう症、肺炎、低体重児出産と歯周病との関係は証明されています。最近では肥満などとの関係が示唆されています。
歯周病に罹患している患者さんの歯周ポケットの中にできている潰瘍を全部あわせてひとつにすると手のひらサイズの潰瘍になるそうです。
ちょっとイメージしてみてください。皆さんは胃潰瘍だと10円玉大でも大騒ぎですが、歯周病だと手のひら大の潰瘍が常にあるのです。体に良くないことは容易にお分かりいただけるのではないでしょうか 。

<ブラッシングだけで、歯間部の汚れ(歯垢:プラーク)を落とすのは困難>
歯ブラシの届かない歯と歯の間には虫歯や歯周病ができやすい(発症しやすい)ので、
ブラッシング時には、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯垢を取り除きましょう。
(各ブラッシング法でのプラーク除去率)


<歯間部に、う蝕(虫歯)や歯周病が発症しやすいのは、なぜ?>
歯間部の汚れを、歯ブラシだけでは完全に除去できない理由は、歯間部歯肉の形態と組織構造にあります。歯間部歯肉はコルと呼ばれ、形態的には鞍状形態(凹面形態)をしています。このくぼみに、歯垢が停滞しやすくなります。
また、歯肉は構造的に角化が粗な弱い上皮組織になっていることから、歯周病菌が侵入しやすく、歯周病になりやすいのです。


<ではデンタルフロスと歯間ブラシのどちらを使えばいいですか?>
基本的にはデンタルフロスを使いましょう。本来、歯と歯の間には歯間ブラシがスムーズに入るほどのすき間がない場合が多いため、そのような場所に無理に歯間ブラシを使うと歯肉を傷つけてしまい、歯肉が下がる原因となります。
歯周病などで歯と歯の間のすき間が大きく空いている場合やブリッジや連結冠など、糸が通らないつながった部分はデンタルフロスでは歯垢を取りにくいため、歯間ブラシを使用します。デンタルフロスも歯間ブラシも正しい使い方や適切な種類・サイズがあります。これらを間違えると歯肉を痛め、傷つけることになるため、まずは歯科医院で使用方法などについてアドバイスをもらうことが大切です。


最後に・・・
1日1回、1分フロスをするだけでの予防が可能です。
逆にいえばフロスをしなければ歯間部にプラークが残り続け、歯磨きを一生懸命やっていても虫歯や歯周病になる 可能性が高くなります。
まずは、1日1回を習慣づけてみましょう!