インプラント周囲炎の発生と予防について
2005.10.27
インプラント周囲にプラークが付着した場合、天然歯と同様に周囲の軟組織に炎症が引き起こされます。部分的欠損症例の患者さんにおいては、歯周ポケットが細菌の集落する貯蔵層となるために、残っている歯の良好な状態での維持が重要となります。
インプラントの周囲組織と天然歯の歯周組織は図1に示すように異なります。

図1

天然歯とインプラント周囲組織の特徴
@ 骨との接合
天然歯・・・歯と骨の間に歯根膜が介在
インプラント・・・インプラント表面に骨が直接密着(光化学顕微鏡レベル)
         ↓
         動揺はまったくない
A 周囲結合組織
天然歯・・・コラーゲン量60〜65%
インプラント・・・コラーゲン量90% 炎症が存在しなくてもプローブを深く挿入することができる
         ↓
         付着としての機能はインプラント周囲組織の方が天然歯よりやや劣る


図2
B 周囲組織の血流
天然歯・・・歯根膜と骨膜からの栄養(血液)の供給
インプラント・・・骨膜からのみ
         ↓
         血流が乏しい


プラークにより天然歯もインプラントも骨吸収は起こりますが、安定した状態を導くためには、細菌の定着を阻止することと、咬み合わせの力学的バランスを維持し、組織の破壊が生じるのを防ぐことが大切です。定期的な歯科医院でのお手入れと毎日の徹底したホームケアにより健康な口腔を維持できるのです。