義歯を入れたがらない高齢者について
2006. 4.29
 歯の欠損が少ない場合は咬むことに余り支障を感じないことがあると思います。しかし歯の欠損があるということは、その前後の歯は欠損側に移動し、対向する歯も延びてこようとします。
それによって、残っている歯全体の噛み合わせのバランスが崩れ、口の中や顎等に様々な病気を引き起こす原因となります。さらに多くの歯が喪失しており、数本のみ噛み合う歯が残っている場合は、多少噛むことができたとしても、残っている歯への負担が大き過ぎることがあります。その結果、残っている歯を歯周病でだめにする確率が大きく、将来的に総入れ歯になる可能性も少なくありません。もしお年寄りの方で入れ歯を入れたがらない場合、噛む必要の無い食生活になることが考えられます。人の老化防止については種々な意見がありますが、噛むという行為が筋肉や舌等を意識的にあるいは反射的に反応させ、脳や身体の老化防止を防ぐ一因になると思われます。食生活への欲望等、人としての欲がなくなると精神的つまり、脳に対する刺激が減り、いわゆる痴呆にもつながることが考えられます。このような場合は、食に対する興味を維持させることが大切であると考えます。