リベースとは
2010. 1.31
義歯は適合のよいものが新製されても、装着期間が長期になると顎堤部分の形態が変化し、義歯床の沈下が起こります。そしてこれにより疼痛や褥瘡を引き起こし、義歯床の維持・安定が損なわれてしまうようになるのです。リベースとは、このような状況を改善すべく、義歯床と義歯床下粘膜との再適合を目的に人工歯を除く義歯床内面を新しい義歯床用材料に置き換える術式になります。この術式には、直接法と間接法がありそれぞれ長所と短所があります。また、長期間の使用による義歯床の変色や、繰り返しの修理などで審美性に問題が生じた場合にも用いられます。リベースはすでに口腔内で組織として機能した、長期間使い慣れた義歯の一部を換えるので、患者さんにとって感覚的に受け入れやすく、また経済的・時間的にも利することが多いようです。 しかし、リベースは人工歯の排列位置や形態・色・咬合関係が良好である場合のみ適応でき、前歯部の審美性や咬合関係に問題がある場合、顎関節に異常がみられる場合などは、新しい義歯を製作しなければなりません。       
 顎堤の吸収により不適合になった義歯の直接法によるリベース