義歯研磨面の重要性について
2010. 2.27
義歯を作る時にはその型とりをしますが、多くの方は歯ぐきの型とりだけで義歯が出き上がると思っておられるでしょう。しかし実際義歯は、粘膜面(歯ぐきが乗っかる部分)だけでなく、咬合面(歯どうしが噛み合う面)と研磨面と呼ばれる頬や舌、口唇などに接する部分によって構成されており、この研磨面が義歯の安定には非常に重要とされる部分なのです。 頬や舌、口唇などは動きますので、その中でいかに義歯を安定に結びつけるかが、義歯作りの重要なポイントになってくるわけです。そしてこの研磨面の形態によって、義歯の安定だけでなく、口元や顔全体の表情までもが大きく変わることになるのです。簡単にご説明しますと、総義歯の方が義歯を外された顔を想像してみて頂くと分りやすいと思いますが、頬や唇が内側にへこんだような顔貌になってしまいます。これは頬や唇を内側から満たして張りを与えているものがなくなったせいなのです。つまり言い換えれば、歯のなくなった方の顔貌に張りを与えているのは義歯だということになるわけです。

 現在お使いの義歯が、それ自体きちんとフィットしているにもかかわらず、下顎の義歯がプカプカと浮き上がったりする場合や、上顎の義歯がお茶を飲もうとした時に落ちる場合には、人工歯の配列されている位置や、この研磨面の形態を見直してやることでその症状が大きく改善される場合もあるのです。