歯の局所麻酔について
2005. 9.30
l             歯の局所麻酔について

 歯科治療において、麻酔は不可欠です。
ほとんどの患者さんが経験されていることと思いますが、通常の歯科治療では必要な部分だけの麻酔(局所麻酔)が一般的です。患者さんにできるだけ痛みを与えないように現在ではいろんな工夫がされるようになりました。
 局所麻酔は歯を抜く時だけでなく、多くの処置に先立って用いられます。神経を取る時、神経のある深い虫歯を削る時、歯肉の処置をする時、歯肉の中の深い位置にたまった歯石を取る時、その他手術などに際しても行われます。いわば治療のたびに麻酔をすることも稀ではないのです。

通常行われる麻酔法には三種類あります。

表面麻酔・・・
 歯肉の表面に液状、あるいはジェル状の麻酔薬を塗布して、注射針の痛みを和らげたり、歯肉縁付近の歯石を取る際にも行います。

浸潤麻酔・・・ 
 麻酔液を注射して、浸潤した部分が麻酔される方法です。歯を削るときや簡単な外科処置など通常の歯科治療の大部分はこの麻酔が使われます。

伝達麻酔・・・  
 麻酔薬を神経の元の部分に注射し、その神経が走っている先端部分まで麻酔をする方法です。歯科で主に使われるのは下顎孔伝達麻酔という方法で下顎の骨に入る神経に麻酔すると、麻酔をした側の臼歯から前歯まで麻酔が効くため、多数の歯を同時に治療する場合や、親知らずの抜歯などに使われます。

 用いられる注射針や液は滅菌済の使い捨てタイプのものですので、感染の心配はありません。副作用を起こすことは稀ですが、心臓病や高血圧の方などでは、特定の薬剤は使えないので、事前に申し出て頂く必要があります。
 また治療が済んだ後も、麻酔は1〜2時間くらい効いてる場合が多いですその間は唇や口の中の感覚が麻痺していますので、口が閉まりにくく、うがいが出来なかったり、喋りにくかったりする場合があります。また不用意に食事をすると、舌や頬の肉を噛んでしまったり、熱い飲み物を飲んでやけどをしたりする場合もありますので、注意しましょう。
また小さな子供では、麻酔した唇を噛んだりさわったりして、傷ができて腫れる場合がありますから注意が必要です。