抜歯が必要になる時とは
2005.10.31
抜歯が必要になる時とは
当院ではなるべく抜かない(可能な限りの保存)を目標に診療していますが、それでも歯を抜かねばならない時があります。誰だって抜かずにすめばそれにこしたことはありませんが、その歯を残すことで周りの骨が吸収してなくなり、隣の歯を支えている骨までなくなってしまい、隣の歯まで抜かざるを得なくなることがあります。早めに決断しておけば抜いたあと、入れ歯にしても、インプラントにしても良い状態で治療ができます。つまり歯を抜いて顎の骨を保存するのです。もちろん虫歯や歯周病の治療で歯やその歯を支えている顎の骨を守ることは大切ですが、そういった治療が不可能な場合は抜歯になるわけです。

それでは、具体的にどのような場合が抜歯の適応症かといいますと、このような歯になります。


・ C4(ひどい虫歯)
C4は、虫歯により歯のほとんどが無くなってしまっただけでなく、歯の根っこまで虫歯に犯されてしまったものを言います。こうなると、歯を残すことは不可能なので残念ながら抜いてしまうしかありません。



・ P4(ひどい歯周病)
歯を支えている骨がほとんど無く、そのため歯は前後左右更に上下にも動いてしまうような状況で、痛くて噛むことが出来ません。(ほとんど歯ぐき一枚でつながっているような状態です。)もう、歯を治療して(抜かずに)残す、ということは不可能です。残念ですが、出来るだけ早期に抜いて、入れ歯やその他の方法で噛めるようにするしかありません。

・ 根っこが真っ二つに割れてしまった
割れ方にもよるのですが、根っこが真っ二つに割れてしまった場合は、恐らく噛むたびに痛みが走りますし、その前に痛くて噛めないことがほとんどです。残念ですが一日も早く美味しいご飯を召し上がって頂くために、例え虫歯にかかっていなくとも、抜いてしまうことになります。

・ 根尖部に、大きな病巣のある歯
根尖部に病巣がある場合、根管の中を、もう一度きれいに消毒してから再びかぶせものを被せてかめるようにします。でも、病気の発見が遅れると病巣が大きくなりすぎ、消毒しても治らなくなります。この様な時は、残念ですが歯を抜くことになります。

・ 親知らずの辺りの歯ぐきが腫れた
親知らずは、生え方が中途半端でしかも痛みの原因になっている時は、抜いてしまった方が楽になる事が考えられます。(ひとたび腫れが退いても必ず繰り返し腫れて痛みます。)

・ 矯正治療の必要性から 
歯並びをきれいにするためとは言え、虫歯の無いきれいな歯を抜くことは、やはりためらいを感じるものです。でもその歯がある限り歯並びは乱れ、ほかの歯を虫歯や歯周病の危険にさらしてしまうのですから、残念ですが仕方なく抜歯になる場合があります。