悪習癖について
2005.11.29
人はなにかしら癖を持っています。癖は無意識にしていることなので、案外自分では気付かないで、他人から指摘されることの方が多いかもしれません。例えば、髪をかきあげる癖、唇をかむ癖、唇をなめる癖、爪をかむ癖、頬杖をつく癖などあげたらきりがありません。癖の中には、見ていてかわいい癖もありますが、大半は、悪習癖とよばれる悪い癖が多いです。こうした何気なくやっている癖や日常生活での行動、姿勢などが悪い歯並びの原因になったり、不正咬合を悪化させたり、ひどくなると顔や体をゆがめたりすることにもつながります。

指しゃぶり
悪習癖の代表的なものが指しゃぶりです。主に親指をしゃぶることが多いのですが、この指しゃぶりで、歯がかみ合わず開いたままの状態(開咬)になってしまうことがあります。他にも、前歯が出て出っ歯になったり、受け口になったりすることがあります。大きくなるにつれてだんだんなくなりますが、早めにやめさせる方がよいでしょう。
(詳しくは指しゃぶりの項目がありますので、参照してみて下さい)

舌の癖
舌の癖と言われてもすぐにぴんとくる人は少ないと思います。この癖は、舌をもてあそぶ癖(弄舌癖)や、舌を前に突き出す癖(舌前突癖)などです。舌前突癖は前歯を押し出すので出っ歯や、上下顎前突、開咬などの不正咬合の原因になります。このような癖があると、悪い歯並びの原因となるばかりでなく、矯正治療をしていれば、治療の妨げとなったり、治療が終わった後も、かみ合わせが安定しなかったり、せっかく治ったのに少し戻ってしまう(後戻り)原因にもなります。

 
頬杖
歯並びだけでなく、顔全体にまで悪影響を及ぼす癖が頬杖です。本を読んだりテレビを見たりする時何気にやっていませんか?
顎が細く、かむ筋肉があまり発達してない現代人の顔には頬杖ぐらいの力でも顎をゆがませたり、顔を非対称にしたり、かみ合わせを悪くするのに十分な力があります。よく頬杖をつく人は出来るだけやめたほうがよいでしょう。

   かみ合わせが深くなります         顎がずれます

寝ている時の癖
寝ている時の姿勢も顔のゆがみに関係します。うつ伏せで寝たり、いつも同じ方向で寝たり枕や手を頬や顎に押し当てて寝ている場合は要注意です。例えば右向きばかりで寝ていると、顎が左に曲がるなど、顔の非対称の原因になるといわれています。そういう人は枕の位置など色々工夫して、寝る時の癖も改善してみましょう。
         
                  歯列がずれます

ほんの些細な癖でも、毎日の積み重ねにより、思わぬ悪影響を歯並びや顔に及ぼすことがあります。ひどくなると顎関節症や、体のねじれなど、生活に支障をきたすことにもつながります。今まで述べた癖のある人は自分の生活を見直してみて下さい。悪習癖をやめることがお口の健康だけでなく、全身の健康を守る為に必要です。