味覚障害について
2006. 2.23
味覚障害について
何を食べても味がしない。食べ物の味が薄く感じられる。というような症状はありませんか?これは味覚障害といわれるものです。中高年に多い病気ですが最近は10代20代の若者にも増えています。
味覚障害の原因の一つは亜鉛不足と言われています。味覚を感じるのは、舌や上顎にある味蕾(みらい)という器官です。舌の表面を覆っている白いつぶつぶの突起物を糸状乳頭といい、その中にある、ぽつぽつした赤い部分を茸状乳頭といいその中に味蕾があります。また舌の奥のほうに10個くらい逆X字型に並んでいる大きないぼいぼ(有郭乳頭)の中や、舌の付け根に赤く盛り上がって見える葉状乳頭と呼ばれる部分にもあります。
味蕾は、水や唾液に溶け出した食物に含まれる味成分に反応します。その刺激を味細胞が認識し脳神経を介し大脳皮質の味覚野に伝えます。そこで甘いとか、からいという感覚が生まれます。



味蕾は、絶えず新しく生まれ変わって交代しています。この際に亜鉛が必要となるのですが、亜鉛が不足すると細胞分裂が妨げられ味蕾が生まれ変われなくなります。そうなると、人によっては、味が分からなくなったりし、味覚障害が出てきます。若者に見られる味覚障害は、若者の偏食(過度の加工食品、インスタント食品の摂取、無理なダイエット)が原因と考えられます。他にも、薬の副作用(降圧剤、睡眠薬、精神安定剤、心臓病の治療薬)や、全身疾患(腎障害、肝障害、胃腸障害、甲状腺疾患、糖尿病)などでも、味覚障害は起きることがあります。

亜鉛成分を多く含む食品
牡蠣、和牛、牛レバー、鶏肉、牛乳、アーモンド、チーズ、小豆、豆腐、ゴマ、卵、海藻などに多く含まれています。しかしながら最近は食生活が変化し、ファーストフードやコンビニなどの普及によって栄養が偏りがちで、バランスの取れた食事が難しくなっています。味覚障害は年齢に関係なく起こるので、いつでもおいしいものを、おいしく味わえるように食生活にも出来るだけ気を付けてみましょう。