8020運動とは
2004.11. 9
8020〔ハチ・マル・ニイ・マル〕運動とは

厚生労働省と日本歯科医師会が提唱するのもで、高齢社会において80歳になっても20本以上の自分の歯を保つことによって豊かな生活を通して、健康で幸せな日常生活を送ることを目指した運動です。
成人の歯数は、第二大臼歯まで含め28本です。そのうち20本の歯があれば、ほとんどの食べ物が噛めるという考えに起因しています。現在、80歳の平均現在歯数〔現在ある歯の数〕は約8本です。80歳までに20本の歯残存率は、全体の15%というのが現状です。
『8020運動』の精神は生涯自分の歯で食べることが健康な生活を送る上で、どれだけ重要であるかを認識していただくことにあります。特定の疾患や特定の年齢層を対象とするのではなく「生涯を通じた歯の健康づくり」のための運動です。
この運動は、最終的に歯の喪失を防ぎ生涯自分の歯で食べることを通して満足のいく食生活を送り、日常生活での満足感、幸福感、安心感などの「生活の質の向上」(Quality of Life:QOL)を求めるものです。 下記グラフは、平成11年歯科疾患実態調査1人平均現在歯数の年次推移と20歯以上有する者の割合年次推移です。


『8020運動』を達成するには
まずきちんとした歯磨きと定期健診で虫歯や歯周病を早く見つけ早期に治療を受けることです。また歯並びに問題がある場合は、矯正治療を受けてお手入れしやすくきちんと噛めるようにすることも予防という観点から大切です。噛み合わせが良いとしっかりと物が噛めるため、脳への血液量が増え、全身の健康にも良い21影響を及ぼし骨の老化防止にもつながります。
8020達成の方の日常生活とかみ合わせの共通点
・ 20〜40歳代で歯科治療をうけていた
・ かかりつけ歯科医がいた
・ 間食が少ない傾向にあった
・ 第一大臼歯〔6歳臼歯〕が比較的健康に保持されていた
・ 子供のころ親から厳しく躾けられていた
・ 前歯や奥歯がしっかり噛み合わさり左右もバランスよく歯があたっている状態であった


松井歯科医院における70歳以上の現在歯数(1ヶ月調査)
 
 調査対象 平成16年10月1日〜10月30日まで来院
      70歳以上の保険治療患者総数108名
      (保険治療患者さんの16%を占めています)
      


108名中、現在歯周病治療患者さん総数は98名です。そしてまったく歯がない〔無歯顎〕患者さんは3名〔82歳・84歳・85歳〕でした。この方たちはすべて新患(初めて当医院に来院された患者さん)でした。調査期間が一ヶ月間限定でしたが、全国の80歳での1人平均現在歯数〔平成11年〕は8.21本で当医院では13.77本(80歳〜89歳対象)と5.56本多い状況です。また80歳で自分の歯を20本以上ある者の割合は全国平均15.25パーセントで当医院(80歳〜89歳)は27.27パーセントでした。70歳〜79歳の84名中20本以上現在歯数がある方は48.80パーセント(41名)でした。
これからも歯科衛生士として患者さん1人1人に合ったプロフェッショナルケアーと全身的な観察、生活環境の変化など関心を持ち少しでもQOL(Quality of Life生活の質)の向上につながればと願います。