スリープスプリントとは
2007. 1.30
 中等症以下の睡眠時無呼吸症候群やいびき症に適応し、上下の歯の間に介入させるマウスピースのような板状のものです。丈夫なプラスチックでできており、何年も使用できます。いびきは、寝る時に気道が何らかの理由で狭められた時に起きますが、その原因として舌根が奥に沈み込むことがあげられます。スリープスプリントには、下顎を前に引き出して、舌根が奥に沈み込むのを防ぐ役割をするのです。これにより呼吸がしやすくなり、いびきも少なくなります。
 また、口を開けて寝る習慣のある人にも、効果を発揮します。口を開けて寝るといびきをかきやすいのは、口の中が乾燥して摩擦抵抗が増え、気道がふさがりやすくなるためですが、スリープスプリントは、装着すると上下の顎が固定されるため、自然に口が閉じて寝られるようになります。装着していることで唾液分泌も促され、口の中の乾燥が防げるので、まさに一石二鳥です。個人差はあるもののこの治療法により眠りが深くなり、朝の目覚めがすっきりし気分爽快。いびきをかかなくなり、冷え症が改善し、体調が良くなるといった効果が期待できます。


スリープスプリントが適応できない場合

● 自分の歯の数が20本未満の方。歯周病がひどく、全体の歯がかなりぐらぐらする方。
※スリープスプリントは、歯に固定しますので歯の数が少なかったり、あまりぐらぐらしていると不安定になりますから使えません。
                
● 下顎を前方に8ミリ以上動かせない方。顎関節に異常のある方。
※スリープスプリントは下顎をやや前に出した状態で使いますから、顎があまり前に動かせない方や顎関節に異常のある方は使えません。

● 一年中鼻づまりがひどい方
※鼻で呼吸しながら使う器具ですから、鼻づまりがひどい場合は使えません。

● 扁桃の肥大やアデノイドの大きい方
※耳鼻咽喉科で外科的に切除することが必要です。その後いびきが改善されない場     
合は、スリープスプリントの適応が考えられます。

● 18歳未満の方
※まだ成長期ですから、顎の発育や噛み合わせに影響する場合があります。

● 現在矯正治療中で歯を動かしている方
※お口の中に矯正の器具がありますから、併用できません。歯を動かす治療が終了した矯正患者さんで、18歳以上の方は使えます。(ただし受け口の治療を受けた方は適応できない場合があります。)

● 寝つきが悪く神経質な方

● マウスピースのようなものを口の中に入れただけで、違和感の強い方。