更年期の口腔について
2007. 2.25
更年期障害という言葉は、よく知られていますが、更年期とは、女性ホルモンを分泌する卵巣の働きが衰えて停止し、女性ホルモンが欠乏した状態で体が安定するまでの期間を指します。具体的には、閉経をはさんでその前後10年ぐらいの期間を指します。日本人女性の平均閉経年齢は50歳くらいといわれているので、更年期はだいたい45〜55歳と考えることができます。

更年期障害の典型的な症状
○ 血管運動神経障害 
動悸、ほてり、のぼせ、冷え性、異常発汗、むくみ
○ 精神神経障害
頭痛、めまい、不眠、不安感、いらいら、うつ状態、気力減退、耳鳴り
○ 運動器系障害
腰痛、肩こり、関節痛、疲労感
○ 泌尿器系障害
頻尿、残尿管、排尿時の痛み、尿失禁
○ 消化器系障害
食欲不振、吐き気、便秘、下痢、のどの渇き、口臭、胃もたれ
○ 知覚系障害
しびれ、かゆみ、知覚過敏、アリが這うような感じ

更年期、閉経後には、体の不調に加え歯肉の痛みや灼熱感、口腔乾燥感など、口腔内にも様々な不快症状が表われることがあります。歯肉上皮が剥離し痛みを伴う剥離性歯肉炎も多くみられるようです。さらに、エストロゲン(女性ホルモンのひとつ)の分泌低下に密接に関係している骨粗鬆症の罹患率が上昇し、その時期に歯周病に罹患した場合、歯槽骨の吸収が進みやすいとも言われています。このような時こそ、自宅での口腔ケアを出来るだけしっかり行い、定期的に歯科医院で口腔内のチェックやメンテナンスを受けておくとよいでしょう。