術後、抜歯後の痛みについて
2007. 2.28
術後、抜歯後の痛みについて
切開などの消炎処置や抜歯などの外科的手術・処置では外傷ができるため、正常な創傷の治癒経過であっても当然痛みは生じます。
抜歯後の疼痛(痛み)は、与えられた外傷による痛みとその後、反応による炎症の痛みです。
普通抜歯と顎骨に埋伏した歯の抜歯後では、侵襲の程度が大きく異なるので、その痛みは持続期間、程度、性質などの点で異なります。
・普通抜歯:抜歯後痛は通常抜歯では数日で消退、周囲への影響はあまりありません。
・埋伏抜歯、難抜歯など:抜歯後痛は強く、次第に軽減しますが1週間ほど続きます。
埋伏抜歯などの侵襲の大きい抜歯は抜歯後、周囲組織に反応性炎症が波及し、発熱や機能障害が出現する為、反応が強く出る傾向にあります。
☆抜歯後のトラブル
・ ドライソケット
ドライソケットとは、抜歯後の穴に血餅(血の塊)が形成されないか、あるいは早い段階で血餅が脱落し、治癒不全を起こして疼痛を発生させたものです。穴の内面に骨の露出がみられ、骨表面への食物、空気による刺激痛と骨面そのものの痛みが主です。
抜歯後数日後に発症することが多く、下の智歯(親知らず)の抜歯後の発症率が高いです。
原因としては、一つに患者さん自身の過剰なうがいや傷を気にし手で触るなどの行為により、血餅が形成されなかったり、脱落してしまうことがあります。その他、細菌(スピロヘータ)による感染や、局所麻酔薬含有の血管収縮薬による血流の減少など、さまざまな要因があるとされています。