タバコの害について A
2007. 5.30
タバコの害 A

タバコは、ガンや、心臓病などの全身疾患と関連することはよく知られていますが、歯周病にも大きな障害になります。

ブラジルの研究グループが動物実験でタバコの害によって歯周病が進行することを証明し、アメリカの歯周病学会誌に発表しました。
それによると、歯に糸を巻いて歯周病を起こしやすくしたラットを使い 高濃度のタールやニコチンを含むタバコから出る煙を飼育器に入れてすわせるグループ、低タール・低ニコチンの煙を吸わせるグループ、煙を吸わせないグループに分けて飼育し、一ヵ月後に状態を調べたところ、歯を支える歯槽骨が溶ける吸収の度合いを示す組織の面積は、タバコの煙を吸わなかったグループでは平均5.74uだったのに比べ 高濃度タールやニコチンを吸ったグループでは7.40u 低タール・低ニコチンを吸ったグループでも6.51uと進行度が大きかったとのことです。

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があり また、一酸化炭素は酸素の供給を阻害するため、歯肉に運ばれる酸素や栄養が少なくなったり白血球やリンパ球の供給まで少なくなるため、抵抗力や歯周病を治そうとする治癒力も阻害されてしまいます。
また、ビタミンCが大量に破壊されるため、ビタミンC不足も加わり抵抗力が低くなったり傷口の治癒が悪くなったりします。
ニコチンは、喫煙後に唾液の分泌量を下げるため唾液の緩衝能が下がり、再石灰化もされにくくなります。
タバコを吸う人の歯ぐきは、色も変わってきますが、それだけでなく硬く繊維化して歯周病の症状を隠し炎症を助長したりして重症化しやすくなります。



タバコをやめたいが、止められない人に対し専門医の指導によって行なわれるニコチン代替療法でニコチンパッチを用いる方法もあります。