歯石について
2008. 0. 0
歯石とは?
口腔内の付着物などが石灰化して容易に除去できない歯の沈着物のことです。

最初に歯と歯肉の境目にたまる歯垢(プラーク)は、ネバネバした柔らかいものです。
唾液の中には、消化酵素などいろいろな成分が含まれていますが、その中のカルシウムなどの石になる成分が沈着して、歯垢が石に変化したものが歯石です。
しかし歯石自体は石ですから、病原性はないと言われています。
ではなぜ取らなければならないのでしょう?
歯石の表面はざらざらしており、顕微鏡で拡大してみると小さな穴がたくさんあいた軽石のような構造になっています。
ですからこの穴の中に細菌がもぐりこんでしまえば、歯石の上をいくらブラシでこすっても中まではきれいにできません。この歯石は細菌の住処になります。
居心地のいい住処を見つけた細菌は活発に増殖し、毒素を出しはじめます。

歯石の主な構成成分は、カルシウム(Ca)とリン酸(P)です。
約70〜80%が無機塩であり、全体の2/3は結晶状で構成されています。
歯石の形成には歯垢の中の細菌も関係します。




歯肉縁上歯石
呼び名の通り、歯肉の辺縁部より上に沈着します。
唾液由来の黄白色もしくは灰白色の歯石で、歯肉縁下歯石に比べると、ビスケットのように軟らかく白いものが多いです。唾液腺の開口部が好発部位であり、このため、常に唾液にさらされ層を積み重ねるように厚みを増していきます。喫煙やお茶、ワイン等の着色により茶褐色の場合もあります、
形成速度は速いが歯面への固着力は弱くスケーラーにて容易に除去することができます。


歯肉縁下歯石
歯肉の溝の中、もしくはポケット内に沈着する血液由来の暗褐色の歯石のことです。特に好発部位はなく、形成速度は歯肉縁上歯石に比べると遅いですが歯面への固着力は強く除去は困難です。
歯石を取る目的は、ざらざらの歯の表面を滑らかにして、歯垢がつきにくいようにし、プラークコントロール(歯磨き)をしやすい環境をつくることなのです。
歯石を取っただけで、歯周病がよくなる、歯周病にならないということではありません。いくら歯石を取ったとしても、しっかりとプラークコントロールが出来ていなければ予防につながりません。