炎症について@
2007. 8.31
炎症とは@
歯科医院などでよく、この“炎症”という言葉を耳にしますが、一体炎症とはどのような事が体の中で起きているのでしょうか。

炎症とは、生体が何らかの有害な刺激を受けたときに起きる防御反応の事です。
有害な刺激としては、細菌やウイルスなどの病原体や、やけどや放射線などの物理的な刺激、酸やアルカリ・薬物などの化学的な刺激、その他アレルギー反応などがあります。

炎症とは、防御反応の結果起こる障害の原因を取り除いたり、細胞障害の結果できた壊死物などを片付ける過程のことをいいます。
炎症が起こった時に生体が引き起こす反応(炎症反応)としては、局所の発赤・熱感・腫れ・腫れ・痛みがあります。これらの反応は、有害な刺激から体を防御し、立ち直るための反応でもあります。

炎症の五大徴候として
   
発赤  血管拡張によるもの
 熱感  血管拡張によるもの
 疼痛  内因性発痛物質や、pHの変化によるもの
 腫脹  血管透過性の亢進によるもの
 機能障害  上記の各種変化および肉芽形成によるもの

有害な刺激によって、局所が障害されると、その部分での毛細血管が拡張して、血管の隙間から血管の外へ血管内の成分がにじみ出します。毛細血管が拡張するので、局所は発赤し、熱っぽく感じます。また、血管内の成分がにじみ出るので、腫れが起こります。










炎症の経過について

第1期 局所に炎症の原因が加わると、化学的伝達物質が活性化し、血管の拡張、血管透過性の亢進が起こります。
第2期 第1期の血管障害に引き続いて、白血球の遊走・粘着・浸潤が起こります。
第3期 繊維芽細胞の増殖、血管新生をはじめとする結合組織の増殖がおこり、肉芽の形成期となります。 また、繊維化から瘢痕化へとも進みます。

炎症の程度が激しく、痛みや腫れが強い場合には、炎症を抑える消炎剤が使われる事があります。また、細菌感染が起こっている場合には抗生物質を使用することがあります。
膿が外に排出されにくい場合には、切開をして膿を外に出すことで、治癒を促します。


私達の体は常に外部からの有害な刺激にさらされています。また一方、体内からもたえず有害な因子が産生され、それはいずれも炎症の原因になります。
もしも、有害な刺激が生体に加えられて、体の方が全く反応をしなかったら、傷も良くなりませんし、場合によっては、病原体などに体がやられてしまうことになります。

炎症は、引き金となる原因が残っている限り続きます。時には原因が去っても、慢性的な炎症を繰り返す場合もあります。順序としては、炎症の原因を探り、それを取り除くことが大事です。