粘液嚢胞について
2008. 1.29
粘液嚢胞とは

粘液嚢胞とは組織内に唾液がたまり、粘膜に膨らみを作ったものです。
粘膜のすぐ下にでき、軟らかく半球状に膨らんでいます。
表面は、通常平滑で正常な粘膜色ですが、何度もつぶれたりできたりを繰り返したものでは、表面が白く凹凸になっていることもあります。
粘液嚢胞の原因は、唾液腺が傷ついたり、つまったりして生じるのですがその損傷の原因としては、下顎前歯の切縁の機械的刺激によるものが多く、唾液腺を誤って咬んでしまう事や、歯列矯正装置による唾液腺の損傷も原因になります。その他に、上下の歯で口唇を吸う癖も大きな原因になります。爪を咬む癖、指しゃぶりなどの悪習癖も唾液腺を損傷する危険性があります。

粘液嚢胞は原則的には手術による切除が適応です。
切除術の手順は、
切開 → 嚢胞の剥離・摘出 → 周囲の唾液腺の切除 → 縫合  です。
切除の際、原因になっている周辺の唾液腺組織も一部含めて取り去ります。
嚢胞は境界が著名で、比較的容易な手術です。

そして、粘液嚢胞はときどき再発します。手術で、粘液嚢胞とそこにある原因となっていた唾液腺を切除するので、まったく同じ部位からできるのではありません。ということは、厳密には再発ではなく他の唾液腺から別の嚢胞が発生するのです。
術後の再発の防止のために原因となる機械的刺激をなくしたり、悪習癖をなくすよう、注意する必要があります。