口腔清掃と磨耗の関連について
2008.11.26
歯の磨耗に関連する因子にはさまざまなものがありますが、その代表的なものに咬合のひずみによる楔状欠損があり、そして日常的に行っている口腔清掃に使用している歯磨剤、歯ブラシによっても歯質は機械的に損傷されてしまいます。
○ 歯磨剤による磨耗
能効果を高めるという見地から、歯磨剤の研磨性についてはRDA法(相対象牙質磨耗)による研磨力が250以下とされました。
現在、市販の歯磨剤はRDAが60〜110のものが多く低〜中程度の研磨性を有していますがしかし、低研磨製であっても大量に用いて力強く磨いてしまっては歯質を損傷させてしまいます。歯磨剤量の指標として海外では2歳児以上の使用にピーナッツサイズを推奨しています。

○ ブラッシングによる磨耗
 歯の硬組織磨耗に影響を与える要素としてブラッシングテクニック、毛の硬さ、ブラッシング圧、ブラッシング回数、ブラッシング時間などがあります。特にブラッシング圧はブラッシング時の過大な力が歯質損傷の一因であるといわれています。歯ブラシにかかる圧力が300gを超えると痛みや出血も引き起こしやすくなるため適正なブラッシング圧は200g以下を推奨しています。

☆ 磨耗の予防を考慮したセルフケア
・柔らかめか普通の硬さの歯ブラシを用意する
・歯ブラシの力のかかりにくいペングリップで把持する
・フッ化物配合の歯磨剤を適量(ピーナッツサイズ)を塗布する
・ブラッシング圧が200gを超えないようにコントロールする
・歯ブラシが歯面全体にゆき届くように留意しながら、2分以上ブ
ラッシングする
・歯間清掃を行う
・酸性食品を摂取した後のブラッシングは磨耗をひき起こすリス
クが大きいため摂取後30分経過してからブラッシングする
          (歯科衛生士2008.10月号より参照)