義歯作製時のチェックポイントについて
2013. 5.30
当医院では義歯を新製する場合、いきなり型をとって作ることはしません。まず現在使用されてる義歯の状態をチェックします。場合によってはその旧義歯を審美的にも機能的にも改善し、調和のとれた状態で使用してもらい、お互いに納得してからそれを新義歯に移行していきます。この義歯に求める審美性や機能性におけるチェックポイントについてお話します。
審美性とは、義歯が患者さんの容貌にどれくらいマッチしているか、その自然感を表します。ここでチェックするのは、歯の形態、色調、大きさ、配列位置(人工歯の並び方)個人的な容貌への欲求等です。歯の形、色、サイズについて見ますと、多くの組み合わせがあり、その患者さん個人にもっとも適した組み合わせを選択します。
機能性のある義歯とは、義歯の命である、よく噛めて痛くない義歯のことです。よく噛めない、落ちる、粘膜を噛む、疼痛がある等が機能的な面からの主訴になりますが、これらを解消する事こそ、義歯作製の使命になるかと思います。しかし良い義歯を作るのは、た易いことではありません。製作に関する理論背景は非常に深いものがあり、加えてテクニック上のコツと思えるものも沢山あります。これらがうまくかみ合って成功することになります。まず、粘膜に適合しているかどうか、人工歯の配列位置が適当かどうか。人工歯の咬合面形態は適しているか、顎の動きに調和しているかどうか、などいろいろの学術上のチェックポイントがあります。
何もしないのに落ちる場合は型とりの不正確、適合精度の悪さなどがあります。また頬や舌を噛むというのは、人工歯の配列位置が悪い場合が多いです。鋭い山状の咬合面は時として顎の動きに調和せず、義歯の転覆につながります。そのためよく噛めないということになるのです。粘膜に疼痛を訴える場合は、顎の粘膜が薄く骨に強く当たる場合や、唾液が少なくカサカサ擦れることも考えられます。

このように、審美的、機能的にいろいろなチェックポイントをふまえた上で義歯を作製していきます。