歯肉の症状とその対応について
2008. 8.31
1)ものがつまる
 歯の隙間に食物がつまる原因には、大きく2つあります。隙間がある場合と咬んだときに歯が動いて、ものが詰まる場合です。
(1)隙間がある。 →<対応>隙間をふさぐ治療が必要。
  う蝕で穴があいている
  歯と歯の間に空隙がある
  入れ歯と歯の間に隙間がある。
(2)咬んだときに隙間が出来る →<対応>噛み合わせの治療が必要
  歯周炎で、咬んだときに歯が動いて隙間が出来る。
  不正咬合
  治療に際しては、歯ぎしりした状態での咬合調整が必要です。実際には、色々な咬み方をしているので、それに合わせた治療をすれば必ず改善します。

2)出血がある
 出血は、毛細血管からの出血です。その原因のほとんどは、感染による炎症で、血管壁の脆弱化や鬱血などが関連しています。
 <対応>
 したがって、炎症を押さえていくことが必要です。歯垢除去や歯石除去、抗生剤による治療、歯肉マッサージなどを行います。

3)歯肉が腫れる
 炎症による鬱血や血液成分の貯留が原因で、感染症の治療が必要です。また、膿瘍を形成していることがあります。膿は、白血球の脂肪変性したもので、感染の証明にもなります。歯磨きが不十分な人や体質的に血行障害がある人では、起こりやすい症状です。
 <対応>
 治療としては、膿瘍がある場合には、切開治療が必要となることもあります。また、感染の原因箇所を突き止める必要があります。歯茎からの炎症なのか、歯の根っこの炎症なのかを確かめて、その治療を実施します。

4)歯が動く
 歯が動くのは、噛み合わせが悪い場合と、歯周炎などで、歯の周囲の骨が支え切らなくなった場合です。<対応>
 噛み合わせが悪い場合は、咬合調整の治療が必要です。動きがあると、歯肉と歯の隙間に歯垢や汚れが入りやすくなり、結局炎症が生じます。歯の周囲の感染症は、歯を固定して炎症が進まないようにします。
咬んだときに、歯が動くのは、歯の側面に指をおいて、その状態で、咬み合わせると、動いているかどうかがわかります。
5)口臭がある。
 口臭のほとんどは、細菌の産生物質によるにおいです。細菌が住み易い環境では、口臭が強くなります。特に嫌気性菌のにおいが強いようです。重度の歯周炎などでは、口臭が高度になります。厚い舌苔にも嫌気性菌が住みつく場合があります。
<対応>
 細菌を住めない環境にします。嫌気性菌は空気が嫌いなので、風通しを良くすると改善します。まず、歯磨きで、汚れを取る。歯周炎の治療をする。舌苔は消化管機能が弱ると厚くなるので、消化管の状態を改善します。無理矢理に舌苔を摂ると、傷が付きます。