総義歯の装着と唾液の分泌について
2013. 6.30
            

 これは総義歯装着者に知っておいて頂ければ、唾液分泌量のコントロールのヒントになります。
 全身疾患に大きな問題がない場合、軟らかいモノよりやや硬めのものの方が、咀嚼時唾液分泌量が多くなります。
 強く噛むことで増大し、嚥下運動も多くなることが知られています。
 義歯や、矯正装置、スプリント(顎関節に異常がある場合などに装着する)などを装着するとやはり分泌量の増加があります。
           スプリント装置
 義歯の維持に大きな影響を及ぼす唾液も、いろいろの試みで改良される余地があることがお分かりでしょう。食生活(味や硬軟、咀嚼時間)の違い、唾液の粘性、口腔周辺の筋力などで、そのチェックには専門知識が必要になるため、総義歯装着時唾液の分泌量まで問題視する歯科医は少ないのです。
 口腔内が乾き気味で擦れて痛い場合は、全身病状、くすり等の他、唾液量にも考えを及ぼしてみて下さい。
 対策には、全身疾患の治療、副作用を引き起こす薬品の変更、唾液分泌促進剤の服用などがあります。
 簡単な対処療法として、食用油等を塗って乾燥状態を取り除く事もあります。
 よく患者さんが市販の入れ歯裏装剤(○○デント?)をつけて惨憺たる状態の義歯を持ってくることがあります。充分な知識がないままで使用することは非常に危険でお奨めできません。 
 顎関節に悪影響をおよぼすこともあります。これらはいずれもしっかりした担当医の指導のもとで行ってください。
 咀嚼することで唾液の分泌が促進される事は誰でも知っています。
 もし充分に噛むことの出来ない義歯が装着されていると、分泌量が減少したりします。
 まず、噛める義歯を作り、充分に味覚や咀嚼を喚起し、唾液の分泌促進をはかられることを、お薦めします。