マウスガードについて
2009. 4.30
口の中を守るという意味からマウスガード、あるいはマウスプロテクターという呼び方が一般的です。
 当初ボクシング競技で使われだし、その後色々な競技に広まっていきました。
アメリカンフットボール、ラグビー、レスリング、ハンドボール、バスケットボール、野球、スキー、スケート、アーチェリー、ボート、自転車、水球、飛び込み など、格闘技をはじめ個人競技、団体競技を問わず、様々です。これらのうち、マウスガードの装着を義務付けられている競技だけでも、7種類(ボクシング、キックボクシング、空手、アメリカンフットボール、アイスホッケー、女子ラクロス、ラグビー)もあります。
 では、マウスガードとはどんなものかといいますと、上あごの歯ならび全体を覆う馬蹄形のもので、少しだけ弾性のあるプラスチックというイメージです。厚みは2ミリから4ミリ程度で、競技によって少しずつ違いますが、重さとしては軽いものです
 その目的は、口の中の組織を守ることです。マウスガードは外部からの強い力・衝撃を分散し、また吸収して和らげます。それにより、歯が折れたり割れたり、またほっぺたや舌が競技中に傷つくことを防ぎます。またあごの損傷を防ぎ、ひいては脳震盪の予防も期待できます。
 次に、マウスガードによって歯自身が怪我を引き起こすことを防ぐ、つまり歯を無害化するということが挙げられます。衝突によって歯のとがった部分が自分の唇や頬を突き破ったり、また衝突相手に裂傷を負わせるといった事故の可能性がありますが、マウスガードはこれを防ぎます。 脳震盪の予防については、マウスガードを装着してかみしめていることにより、首から上が固定されるという効果があるためと考えられています。
 それともうひとつ、競技能力の向上ということが報告されています。マウスガードを装着してかみしめることにより、集中力が向上する、あるいは筋力が向上するというもので、例として、アーチェリー、競輪、アメリカンフットボールで実際に違いが示されています。また、野球では咬み合わせを工夫することで遠投能力(遠くへ投げる能力)が向上することは、はっきりしています。