歯科治療後に起こる歯のトラブル
2009.10.31
◎腫れ
歯科治療の後、特に抜歯や歯周病治療などの外科処置が行われた後などには、よく歯ぐきが腫れますが、その場合、氷のう(アイスパック)をほおにあてて冷やすと腫れが退いていきます。この冷却法を、治療後18時間の間、数時間ごとに繰り返します。手術から数日たっても腫れがひかなかったり、痛みが強かったりする場合は、感染の可能性があるので医師の診察を受ける必要があります。

◎ドライソケット
ドライソケット(抜歯後歯槽骨炎)と呼ばれる状態、つまり歯を抜いた後に抜歯後の穴に骨が露出してなかなかきず口がふさがらないことがあります。抜歯の2〜3日後の不快感が薄れてきたころに突然悪化し、しばしば痛みを伴います。1週間〜数週間で自然に症状は治まりますが、痛みを取り除くために抜歯窩に麻酔薬が詰められます。この薬は、約1週間の間、毎日あるいは1日おきに取り替えられます。


◎神経麻痺
下顎の親知らずの下には下歯槽神経という比較的太い神経が走っています。人によっては歯の根がこの神経に近接しており、抜歯時に神経を損傷する危険があります。 神経が切断されるようなことは稀ですが、少し傷つけられたり、圧迫されただけでも麻痺が生じます。神経組織の回復はきわめて遅いので麻痺は数ヶ月から一年ぐらいはとれません。それと下顎半分を痺れさす伝達麻酔をする場合にも針の先で神経を損傷することがあります。この場合は舌が麻痺することがあります。


後出血
口腔外科手術後は、出血がよく起こります。出血は、手術後30分ほど患部にガーゼをあててじっとかんでいると止まります。口の中の出血は、少量の血液でも唾液と混ざり合うと実際よりも重症にみえることがあります。出血が止まらない場合は、患部をきれいにふき取った後、ガーゼをあてて均等な力でかんで押さえます。出血が2〜3時間以上続く場合は、歯科医師による診察が必要です。
血を固まりにくくする抗凝固薬やアスピリンなどの出血しやすくなる作用のある薬を服用している人は、主治医と相談し、薬の量を調整するか、あるいは一時的に服用を中止する必要があります。