フッ素の効果について
2004. 3. 2
フッ素とは、天然の物質で自然界に広く分布しており、私達の日常の飲食物にも微量に含まれていますが、う蝕(むし歯)予防法の一つとしてフッ素は使用されています。歯の表面(エナメル質)では唾液を介して脱灰〜再石灰化(エナメル質がカルシウムやリンを取り込み石灰化する現象)が常に繰り返されています。歯垢のpHが低下すると脱灰が進行します。しかし、歯垢中のフッ素レベルが高いとフッ素がイオン化し、う蝕細菌による酸産生を抑制し再石灰化の促進が生じ、またエナメル質表層のフッ素レベルが高いと、再石灰化のためのフッ素を供給することによりう蝕抑制となるのです。



特に乳歯や、萌出したばかりの永久歯の歯質はう蝕が進行しやすいので、乳歯の1〜4歳、永久歯6〜14歳頃に有用性があります。また、成人の根面う蝕の予防へのフッ素応用も効果的です。しかし、フッ素はあくまでも歯質強化であり、歯磨きをおこたるとう蝕は進行します。
フッ化物の応用法には、定期的に行う歯科医師・歯科衛生士によるプロフェッショナルケアと、家庭で毎日行うセルフケアがあります。
    
    [プロフェッショナルケアに使用するフッ素]


[ホームケア]


歯科医院でフッ素塗布直後は、歯の表面のフッ素濃度が急激に上昇しますが、摂食やブラッシングの磨耗によって、フッ素濃度の高い歯の表面は失われていきます。そこで、失われたフッ素を取り戻すためと新しく萌出してきた歯面のために、毎日のホームケアと定期的な塗布(1年に1〜2回)を繰り返すことが大切です。