よく噛むことと歯周病を防ぐことは、認知症予防にもつながる
2015.12.25
よく噛むことと歯周病を防ぐことは、認知症予防にもつながる

現在、85歳以上の3〜4人に1人が認知症であるといわれています。
近年、残存歯の数や義歯の使用の有無といった口腔内の状態が認知症の発症や進行を左右するかどうかについての研究が行われています。
下の表は65歳以上の日本人4,425人を4年間追跡したコホート研究(特定の集団を対象に、長期的に経過を追跡調査した研究)です。


研究の成果。口腔衛生に気をつけていない人は、気をつけている人に比べて認知症発症率が1.76倍。また、歯がほとんどなく義歯も使っていない人は、20歯以上残っている人に比べて認知症発症率が1.85倍となっていました。そのほか、かかりつけの歯科医院がない人の発症リスク歯1.44倍と有意に高くなることが明らかになっています。
その原因として、よく噛むことは、脳の血流をよくし、刺激を与えることがわかっています。
歯の喪失によって咀嚼機能が低下すると、脳への刺激が減り、認知機能が衰えると考えられます。
また、咀嚼機能が低下すると、生野菜などを食べにくくなり、摂取頻度が低下します。そのためにビタミンなどの栄養不足に陥り、認知症の発症につながると考えられます。
単に歯が少ないことだけが認知症発症リスクを高めるのではなく、歯が抜けても義歯を入れて噛めるようにすることでリスクが下がる可能性があることも意味されます。