根尖性歯周炎(根尖病巣)とは
2004. 7.21
根尖性歯周炎(根尖病巣)とは


根尖部歯周組織の炎症と根尖周囲の骨の破壊を特徴とする疾患であり、虫歯から起こる化膿性歯髄炎(神経の炎症)や歯髄壊死(神経が死んだ状態)歯髄壊疽(歯髄が死んで腐敗した状態)にひきつづき根管内に侵入した細菌が原因で発症し根尖部に膿瘍(膿がたまった状態)、嚢胞(うみの袋)を形成します。



細菌学的に根尖性歯周炎に罹患した歯の根管からは多種類の細菌が検出されることから、根尖性歯周炎は各種の根管内細菌の混合感染により発症すると考えられています。これらの細菌が根尖部歯周組織に侵入する経路としては、解剖学的に歯髄腔(神経や血管が通っている空洞)は根尖孔あるいは根尖の側枝などを介して根尖部歯周組織と交通していることから、根管内の細菌感染はこれらの小さな穴から歯周組織へと広がります。よって根尖性歯周炎は主に根尖孔からの細菌感染により発症し、まず急性炎が起こりその後、根管経由の炎症性刺激の減弱に伴い慢性炎へと移行する場合が多いですが一方初めから慢性炎として発症する場合もあります。
これらのことから根尖性歯周炎の治療は原因を除去することが基本となります。主な原因である細菌の感染した根管の壁、根管象牙質を清掃、除去したのち緊密に根管充填をして封鎖します。


根尖病巣レントゲン写真(左から2本目)