骨補填材について
2011. 4. 1
インプラントの手術を行う際に埋入部位の骨が少なかったり、薄い場合には骨補填材を用います。代表的なものは自家骨です。骨のない所へ自分の骨で埋めることは最もいい事かもしれません。
しかし自家骨は吸収を起こします。最初は骨のボリュームを維持できたとしても、数ヵ月後もしくは数年後には減っている症例が多く報告されているのです。自家骨に非吸収性の人工骨を混ぜることによって吸収をある程度押さえられると考えられています。
また自家骨をどこから採るのかという問題があり、多くの骨を採るには、下顎枝の前縁や下顎の顎の先から採ることもあります。ただ下顎のアゴ先はマヒが発生して後遺症になることがあります。
ある程度の量であれば同一術野の骨が多い部分から採取して補填します。
インプラント手術において、手術する場所以外を損傷することはある程度のデメリットとなり、患者さんの負担も大きくなります。
欧米では自家骨以外では、牛の骨なども使われていますが、日本では認可がされていません。


骨補填材として人工骨も多く用いられています。これは化学的に造られた物で、生体には無害です。種類は多くありますが、大きく分けて、吸収性の物と非吸収性の物があります。
吸収性のものではβーTCP、非吸収性のものではHA(ハイドロキシアパタイト)などがあります。吸収性のものは将来、本人の骨へ置換されることを期待し、非吸収性の物は造った骨のボリュームを維持することに有利なためです。またこれらを混合して使用することもあります。