カリエスリスクについて
2004. 8. 4
歯磨きをがんばってもすぐ虫歯になる人とほとんど歯みがきをしなくても虫歯にならない人がいます。虫歯になりやすい人はカリエスリスクの高い人、なりにくい人はカリエスリスクの低い人ということになります。これは虫歯がある特定の菌によって作られる感染症であるということと、食生活や運動、休養、喫煙、飲酒などが影響する生活習慣病としての一面を持っていることが関係あります。カリエスリスクは一人一人の口の中の菌の数や唾液の量や質、毎日の食事や飲み物によって大きく異なります。飲食物中の糖が歯垢の中の虫歯菌によって分解され酸が産成されるとPHは急激に酸性になります。そしてこれが続くとこの酸の作用によってカルシウムイオンとリン酸イオンが溶け出して、表面が脱灰を起こします。しかし唾液には口の中の酸性度を中和する働きがあり歯垢中の酸が中和されるとカルシウムイオンとリン酸イオンが取り込まれる現象が起こります。これを再石灰化といいます。歯の表面ではこの脱灰と再石灰化の二つの現象が繰り返し起こっています。そして脱灰と再石灰化のバランスが壊れ再石灰化が脱灰に追いつかなくなったときに初めて歯に穴が出来るのです。このバランスが壊れる原因が虫歯菌の数(歯垢の量)、唾液の量や性質、飲食回数などによって左右されるわけです。よってあなたの口の中に虫歯菌が多く、唾液の量が少なく酸性に傾いていて、その上たびたび食べ物や飲み物を口にする習慣があればあなたは間違いなく虫歯になりやすい状態にあるといえます.